10月24日（火）に中学2年生は企業訪問を行いました。今年度は昨年度の企業訪問から1社増えて、（株）グッデイ、西部ガスホールディングス、九州旅客鉄道、西日本シティ銀行、西日本鉄道株式会社、福岡銀行、LINEFukuokaへの計7社へ赴きました。

　
　グッデイ班は、グッデイ姪浜店に伺いました。最初に店長の松木さん自ら店舗内の様々な商品を紹介していただき，各商品がどのように工夫されているかを学びました。その後「グッデイファブ」スペースにて，嘉穂無線HDの経営企画部長である小澤さんから，ペットボトルの蓋についての課題が出され，「開けやすさ」，「デザイン」，「携帯性」などの視点から2人1組で話し合い， TINKERCADというアプリを使ってタブレット上で実際に設計し，プレゼンするという課題に，真剣に取り組んでいました。松木さんからは1組ずつ講評をいただきました。実際に販売する方の視点は，消費者である私達には意外な点が多く，多くのことを学ぶことができました。

　

　西部ガスホールディングスの企業訪問では、ショールームの見学をさせていただきました。前半は班ごとに分かれて、「身近に使える便利で快適なエネルギーを体感しよう」という試みのもと、ガス機器の見学やキッチンコーナーでお菓子作りに挑戦しました。生徒たちは生活の中でガスがどのように活躍しているのかを体感し、積極的に社員の方々に質問している様子がうかがえました。後半は防災に関する西部ガスの取り組みやカーボンニュートラルの取り組みについて説明を受けた後に、グループワークとして「大規模地震発生時に取るべき行動とは」「フードロス問題の解決のために一人ひとりにできることは」といった内容でグループごとに話し合い、まとまった内容を発表しました。普段の暮らしを支える事業について学べるとても良い機会になりました。




　JR九州の企業訪問には，総勢20名の生徒が参加しました。前半は駅長に博多駅についての講演をしていただき，博多駅のこれまでとこれからについて深く学びました。また駅構内を見学し，切符の発券やJR西日本とJR九州の境界を確認するなど，普段目にしているのに気付いていない部分や，特別に見ることが出来た部分もあり，有意義な経験となりました。次に新幹線乗務所へ行き，新幹線の運行に関連する運転士や車掌の仕事についてシミュレータ体験も交えながら学ぶことが出来ました。宿泊所の起床装置は，寝坊することが出来ないものでした。後半はJR九州の展開している事業などを紹介して頂き，その後社員の方々と座談会を行いました。多くの生徒達がイメージしていた鉄道だけでなく様々な事業を展開していることや，学生時代のエピソードなどを知ることが出来た様子で，それぞれのグループで盛り上がりを見せていました。生徒の表情も大変充実しており，企画全体を通して貴重な経験となったようです。

　


　西日本シティ銀行の企業訪問では、まず行員の方によるお金や銀行についての講義を受けた後、行員専用の研修施設として使用されている「西日本シティ銀行ココロ館」の館内見学をしました。普段は一般の人は足を踏み入れることができない専用図書館やアリーナのほか、行員向けの研修が行われているＰＣ教室の様子を見学するときは、皆興味津々。ＳＤＧｓを意識しながらの街づくりが体験できる西日本シティ銀行オリジナルのカードゲーム「街-１（まちわん）」では、どのグループも一人ひとりが意見を出し合い、地域の活性化についてさまざまな視点から考えることができました。

　
　
　西日本鉄道株式会社の企業訪問は、33名が特別の送迎バスに乗って大野城市にある研修センターへ行きました。ＥＶバスの乗車・災害時非常電源の利用体験や、エコドライブの体感などバス研修所ならではのアクティビティに生徒はワクワク。運転手が某バラエティ番組で「超絶運転テクニック」を披露した方だと知って喝采！その後の座学で、福ビル街区再開発や物流業など西鉄グループの幅広い事業内容を概説いただいたのち、「西鉄の社長になったつもりで、福岡のまちに自由に夢を描いてみよう！！」と題してワークショップを行いました。生徒が提案したアイディアは、グループ会社の社長、営業本部長、安全管理やバス整備の専門家たち多彩な方々から真剣に講評いただきました。西鉄の方々にあたたかく指導していただき、一同感謝の気持ちで一杯です。翌日も、他企業に行った生徒と楽しく報告し合っていました。

　
　
　福岡銀行の企業訪問では、大手門にある福岡フィナンシャルグループ本社ビルに伺いました。まず、銀行の仕組みや銀行員さんの一日などを教えていただき、オフィス見学をさせて頂きました。その後、お金に関するワークショップで楽しく銀行業務の一部を学び、ライフイベントシミュレーションなどを体験することができました。最後には、公認会計士の講師による講演を聴き、「起業」への意識を高めることができました。質問コーナーでは、担当してくださった福岡銀行の方々が生徒達の様々な質問に丁寧に答えてくださり、生徒たちが真剣にメモする姿が印象的でした。今回の訪問では、銀行、金融、ビジネスに関する多くのことを学ぶことができて、生徒たちが将来を考える大きなきっかけになりました。

 

　





　
　
　LINE Fukuokaの企業訪問には生徒50名が参加しました。大濠高校のOBでもある鈴木CEOから歓迎のご挨拶と会社紹介をしていただいた後、5人１グループで２つの職場体験ワークショップを行いました。それぞれのワークショップでは、各グループに専門の社員の方が1人ずつついてくださり、LINEが実際に取り組んでいる事業を体験しました。最初はCustomer Careの仕事で、ユーザーからのお問い合わせメールの内容からお客様像をイメージする内容でした。次に、LINEが取り組むFukuoka Smart Cityのワークショップで、福岡をよりよくするためのLINE公式アカウントを各グループで考案し、その後グループ毎に発表しました。社員の方々からアドバイスをいただきながら活発にアイデアを出し合い、皆で協力して発表ができていました。最後に、グループ毎に社員の方々を囲み、働き方、キャリアなど自由に質問をして貴重な時間を過ごすことができていました。参加した生徒は、開放的なオフィス空間や若い社員の方々が活き活きと仕事をされている様子が印象的だったようで、自分の将来について考える良い機会になったようです。