中高一貫教育内容
感動とともに過ごす6年間
アメリカの心理学者マズローによれば、人間の欲求には5つあリ、低次の欲求(生理的欲求•安全欲求・社会的欲求)と高次の欲求(尊厳欲求・自己実現欲求)に分けられます。6年間の一貫教育の最初の2年間は、低次の欲求を満たすことが極めて大切と考えられます。家庭と学校において、子供たちの発達段階を十分に理解した適切な関わりそのものが、子供たちの無限の潜在能力を大きく開花させます。
また、『人生は出会いで決まる』とは哲学者のマルティン・ブーバーの言葉ですが、親との出会いに始まり、友人との出会い、恩師との出会い、学問との出会い、本との出会い・・・人生にはさまざまな出会いがあります。心身ともに大きく成長する中学・高校の6年間は、人生の方向性を決定づける大切な出会いに満ちています。大濠で過ごす6年間でかけがえのない多くの出会いを経験し、社会へ羽ばたいていくことができるでしょう。
校訓を支える授業と各種行事
宿泊研修・修学旅行
1年新入生宿泊研修、臨海学校、2年スキー研修、3年修学旅行、高1キャンパス見学・ 高2修学旅行など多くの宿泊研修があります。これらの研修においては、教室では得られない体験をするだけでなく、寝食を共にしながら集団生活の重要性を学び、友情をはぐくみ、豊かな人間形成への寄与を期待しています。
体育祭
中高合同の体育祭が毎年6月に行われます。この体育祭を通しクラスの団結や学年の縦のつながりを意識します。中学生も主体的に動き企画・実行し、高校生ではそのほとんどを任されます。企画→運営→反省→次年度へと生徒たちの中にその伝統は脈々と受け継がれていきます。
総合文化発表会・文化祭
3月には総合文化発表会が行われ、文化部の普段の活動の発表の場となっています。また、卒業生を招いて在校生たちに中高6年間の過ごし方や学習アドバイス、大学生活や将来の職業観などを還元してもらいます(ホームカミングデー)。9月は中高合同の文化祭が行われ、文化部の活躍には驚かされます。
土曜講座
好奇心を剌激すべく、総合的な学習の一環として年6回ほど、国内外の有識者を招いて講演や研修会を設定しています。ボーダーレスな世界に生きる子供たちに必要な考え方、社会で生きていくための指針、職業観の育成の視点からの講話や各種講演などを設定しています。
【令和5年度実績】
- 第1回 スマホ安全教室
- 第2回 学年別研修(1年救命救急講習、2年美術館見学、3年福岡市科学館にて講演)
- 第3回 片山 英資氏(一般社団法人ツタワルドボク代表理事)
- 第4回 岸 哲史氏(東京大学大学院医学系研究科システムズ薬理学教室特任講師)
- 第5回 総合的な学習・学年プレゼンテーション
- 第6回 五十嵐 美樹氏(サイエンスエンターテイナー・東京都市大学人間科学部特任准教授)
修学旅行
中学3年と高校2年で実施されています。多言語・多重文化に触れ、見聞を広げる機会を持つことで、言語上達はもちろんのこと、日本人としての視点を忘れることなく、しっかりとした考えを持ち、他の文化体系を持つ人々を寛容に受け入れる基礎になることも主眼としています。過去にはアメリカ・イギリスそして近年はカナダトロントに目的地を変更し学校交流、ホームステイを体験。
新型コロナウィルス流行以降、国内を中心に実施していましたが、令和6年から旅行先をシンガポールにしています。
キャンパス見学(高校1年春)
東京大学、京都大学をはじめとした関東、関西の大学キャンパス見学を高1の春に設定しています。自分の目で確かめ、雰囲気を感じ取るキャンパス見学が進路意識の向上と明確化に寄与するのは言うまでもありません。
アカデミアシリーズ(医学部講座)
将来職業として医師を目指す生徒も多く、福岡大学医学部との連携を図り、医師としての資質・適性や、生命倫理、死生観、臓器移植などの問題、そして最先端医療の世界を垣間見ることができるようになっています。本校は地下鉄七隈線で福岡大学病院に直結しており、病院内にあるメディカルホールを会場に実施しています。また、医学部入試をにらんだ面接対策なども実施しています。病院実習では福岡和白病院の協力をいただき、中学、高校と2つに分けて多くの生徒が参加しています。
【近年実績】
- 第1回 医学部小論文・面接対策/城一寿氏(高校)国語科教諭(中学)
- 第2回 講演会(福岡大学メディカルホールにて、福岡大学医学部教授・専門医・看護師の教授の講和
- 第3回 病院研修 福岡和白病院にて医学、薬学、看護学、リハビリ病院実習/福岡和白病院(中学8月、高校9月)
- 第4回 講演会 医学部医学科教授をお招きして
- 第5回 講演会 現役医学部生、現役医師の先輩方をお招きして(卒業生)