スクールレポート
中学2年生 企業訪問
中学校2024(令和6)年10月31日
中学2年生は、10月29日(火)に企業訪問に向かいました。それぞれJR九州、西日本鉄道、西部ガスホールディングス、西日本シティ銀行、福岡銀行、LINEヤフーコミュニケーションズ、グッデイの計7社に赴きました。
【JR九州株式会社】
JR九州の企業訪問は生徒16名で博多駅に行きました。最初に企業説明を聞いた後、3グループに分かれて、博多駅を案内していただきました。切符の発券業務や、建築途中の新駅ビルの説明、新幹線シミュレーターなどを見たり体験したりすることができました。施設見学後、地域の課題解決を題材としたワークショップを行いました。ワークショップの中では、数十年後の未来を見据えて「どのような駅や電車があると地域活性化につながるか」を、本校生徒とJR九州の社員さんと一緒に考えていきました。普段何気なく利用している近所の駅で何が問題となっているのか深く掘り下げ充実したワークショップになったようです。生徒にとっては毎日利用している博多駅の裏側を見ることができて、とても充実した訪問になったようです。
【西日本鉄道株式会社】
西日本鉄道への企業訪問では、17名の生徒が送迎バスに乗って、大野城市にある西鉄バス研修センターに行きました。シミュレーターやVRを使ったバスの運転体験、エコ運転による燃料節約体験などバスに関するアクティビティの他、西鉄が取り組んでいるバス事業以外の事業に関する座学を聞きました。バスの運転体験では飛び出した子どもを轢いてしまったり、接触事故を起こしてしまったりして、普段利用しているバスの運転手の運転技術を実感できる時間となっていたようです。後半には、「西鉄の社長になったつもりで新事業を考えよう」というアクティビティに取り組みました。各班アイデアを出し合って発表を行い、社員の方に講評をしていただきました。企業に勤める者として必要な視点から考えられていたようで、講評を聞いている時には口元が緩んでいる生徒の姿も目立っていました。研修センターの先生方や社員の方々に時間いっぱい丁寧に指導していただいて、学びの多い時間になりました。
【西部ガスホールディングス株式会社】
西部ガスの運営する、宗像市のひとさと48に生徒14人で訪問しました。まずは最初に企業全体のの説明を聞き、そのあと施設の見学、ガス使用体験をし、そして最後に「自分がひのさと48のスタッフだったら何をしたいか」という題でワークショップを行いました。生徒たちはそれぞれクリスマスマーケットなどの季節の行事や図書室の運営などの企画を考えて発表し、最後に西部ガスの方から講評をいただきました。生徒たちは「今度は友達や家族をつれてひのさと48に遊びに行きたい!」と大満足でした。
【西日本シティ銀行】
西日本シティ銀行のグループは、天神ビジネスセンター内のアルファ天神支店を訪問しました。アルファ天神は富裕層の顧客に対する相談業務に特化した支店で、施設見学ではピカソの絵画作品が飾られた豪華絢爛な相談ルームや、最新式の厳重な設備を備えた金庫などを見学しました。その後、小中学生向けにつくられた「金融教育ゲーム」を体験し、ゲームの改善点や修正点についてグループディスカッションの時間をとり、班ごとにプレゼンテーションを行いました。質疑応答の時間には、社員の方々のキャリアに関することや銀行の地域貢献のあり方など、様々な面からたくさんの質問が出ました。全体を通じて、生徒にとって非常に実りのある研修となりました。
【福岡銀行】
福岡銀行の企業訪問では、生徒22名が大濠公園の近くに位置する福岡フィナンシャルグループ本社に伺いました。到着するとすぐに福岡銀行・福岡フィナンシャルグループの歴史や銀行のお仕事について学びました。その後、社内見学、銀行業務の体験、資産形成ボードゲームを行い、お金のしくみをさらに深掘りしました。資産形成ボードゲームでは所持金4万円を「現金」、「株式」、「不動産」、「金(きん)」に割り振り、すごろくゲームを通して資産運用を学びました。「明太子屋が原材料の値上げ」というコマに止まると株価が下がり、頭を抱える生徒も見られました。一方、質問コーナーでは職業についてだけではなくライフプランに関する質問も挙がり、進学や就職といった将来の具体的なイメージをつける場になったことと思います。
【LINEヤフーコミュニケーションズ】
LINEヤフーコミュニケーションズへの企業訪問は、生徒49名が博多駅近くのオフィスビルで行いました。最初に、LINEヤフーコミュニケーションズの企業紹介やAIを活用した画像生成の作業過程を教えて頂きました。次に、オフィスツアーと題して、おしゃれなカフェや会議室を見て回りました。最後に、LINEヤフーのサービスを使った企画のプレゼンを行いました。企画開発は6~7人で1グループに社員の方が1人付き、データの収集やアイデア出しのためにAIを活用し、班で協力して行われました。大濠高校のOBでもある鈴木CEOも見守る中での、企画プレゼンは生徒にとって貴重な経験の場になったと思います。学校内では、経験できない体験ができ、多くのことを学びました。
【株式会社グッデイ】
グッデイの企業訪問は生徒20名でグッデイ姪浜店に行きました。最初に、店舗ツアーを行い、商品の発注の仕組みや管理方法について説明していただきました。データによる管理が行われ、効率的な商品の受注ができていることが学べました。次に防災に関するワークショップを行いました。地震が発生したことを想定し、店舗内の商品から避難所にもっていくものを各班で話し合い、発表する課題に取り組みました。防災に関する知識やどのような商品があるかについて学ぶことができました。最後はDIY体験を行い、塗装に挑戦しました。社員の方々のアドバイスもあり、上手に塗ることができました。生徒たちは様々なことを見て、聞いて、体験することができ充実した研修となりました。